【25th】魔神英雄伝ワタル回顧録 アニメシリーズについて

 既に何きっかけだったか分からないのですが、約26年の時を経て何故か目下絶賛ワタル懐古中なわたくしです。ほんと何がきっかけだったんだっけな…まさかこんなことになるとは…
 どれくらい懐古中かと言いますと、とりあえずTV版1、2、超を観て、OVAを見て、ラジオドラマ、CDドラマ、キャラソンを夜な夜な聴いて、ファンブックを2冊衝動買いして、ブルレイBOXを予約した程度です。マジじゃねえかおい。
 ワタルはわたしが所謂アニオタになったきっかけでした。ワタルに出会わなければ今頃真っ当な道を歩んで…いません多分、どの道オタク人生には変わりないと思われるのでそれならばワタルに出会えて僕ぁ幸せだなあ。26年経ってもこれだけ熱くなれるんだぜ。自重とか知らないぜ。
 本日、東京ではオールナイトでワタル同窓会が開催されるので、それに便乗してワタルを語りたくなったので久しぶりに書いてみました。若干あれなこともありますがその辺は生暖かい目で見守ってください。仕方ないのオタクってそういう生き物だから…
 あ、今更ですがわたしはワタル推しです。珍しく主人公押しなのです。

  • シリーズ語り

 やっぱり原点の1(TV)が好きで好きで好きすぎる。これは三つ子の魂レベルなので。OPのSTEPがね、冒険アニメらしく盛り上がるのにほんの少しの切なさも含んでるのがいいんですよねー。ストーリーも前半はクラマと龍神丸、後半は虎王とのエピソードで何一つ無駄がないから一度再生すると全話ぶっ通しで見てしまうという恐ろしいことに。ええ寝不足ですともここずっと。
 ストーリーは勿論のこと、もうひとつの大きな要因はワタル役の田中真弓さんが素晴らしすぎることです。田中さんは色んなキャラを演じているけどワタルの時の声がかっこいいのもかわいいのもあほっぽいのも叫ぶ声も涙声も全っっっ部がツボ。もしも別の方が声をあてていたらここまで嵌らなかったかもなあ。特に好きなのが龍王丸に変化するときの「パワーぜんかーい!」←この時のワタルの顔ちょうかっこいい、変化後の横顔もちょうかっこいいいいい。すいません取り乱しましたハァハァ。最終回の龍王の剣を抜いて「抜けたぞー!」と叫ぶ声もいいよね。叫び声フェチなのかわたし。
 えーと軌道修正軌道修正。1だと魔幻ゾーンの回も結構なリピ率です。珍しくワタルとヒミコ2人だけの旅(旅でもないけど)。かわいいよねワタヒミ。兄妹みたいで。リピ率といえば39話以降は多分台詞言えるぐらい見た。ええ、お察しのとおり虎が敵方の息子と判明する回ですよ。
「トラ、また遊ぼうね」「ヒミコ、あいつとはもう遊べないんだよ」「どうしてなのだ?」「どうしてもさ、ヒミコ」
 この「どうしてもさ」が!「どうしてもさ」がね!!切なくてね!!あえて敵だとは説明しないあたりが余計悲しいじゃないですか。名シーン。41話の龍王の剣の前でワタルと虎が剣を交えるシーンも相当見ました。物語的にはつらいシーンだけど流れるような動きが綺麗でね、画が丁寧だったなあ。こういうのを見てるから超(TV)のカックカクの動きが気になってしまったの…人手不足だったのかな超の頃…。
 ラスト近く、虎が最後の戦いに赴く時ヒミコにマフラーをあげるシーン。このシーンが嫌いな人なんてこの地上にいるのかいやいない。虎ヒミは正義。1のヒミコってちゃんと喜怒哀楽があるから可愛いし好きなんです。シリーズが進むごとにヒミコがただの能天気になっていくことだけはどうにも解せないわ。で、号泣シーンその2は虎が息絶えるシーン。(ですよねー)個人的にはその後の「余は何も覚えていない」も相当な号泣ですけどね…翔ちゃんは何も悪くないよ悪いのは覚えてない設定にした脚本よ!1はまるっと好きだけど唯一これだけが悲しい。ワタルが現生界に帰る時、皆の前では笑ってさよならしたけど龍神丸の前では「ほんとは帰りたくない」と泣きじゃくったのは堪らんかったです。帰らないでワタルうううううてなりました。

 次シリーズのワタル2(TV)。今月末発売のブルレイを手に入れたらがっつり見る予定なので、今現在あえてあまり見返さないようにしてるので少しだけ。放送当時は後半が鬱展開すぎて子ども心に結構なトラウマだったのですが、大人になって見たら、えっ何この萌えアニメ。むしろ萌えしかない。ワタルが信頼している先生が敵方に洗脳されてワタルに斬りかかってくるけどワタルは斬れないっていう文章にするとど定番な展開ですが、兎に角ワタルが泣きっぱなしだわ生贄にされかかるわでうっかり思っちゃったよねワタルってヒロインじゃね?っていう。大人ってやーね。
 2のいいところは虎が普通だってことですよ。虎ちゃんは敵だったり記憶喪失だったり洗脳されたり延々旅に行かされたり(いや自ら行ったんですけど)とにかく普通にワタルの傍にいることが少ないので、普通にトモダチしてる虎ちゃんて実は貴重ですよね。虎ワタなわたしにとってはそれだけで2はいい話。虎とワタルばっかりきゃっきゃしててごめんな海火子…クラマが居てくれて良かったよ…クラヒコでもあるわたくし。クラヒコ好きにとってはワタル2のアニメイトカセットコレクションを聴いて軽く卒倒しそうになりました。クラマよ…(みなまで言わない)リアルに公式が最大手だった。

 で、超ワタル(TV)。当時テレ東系が映らなかった及び他ジャンルに夢中だったので最近まで存在を知っているだけでした。この再燃ブームに乗って全話見るぜ!と約17年の時を経て視聴しました。わたしは声を大にして言いたい。
ワタルはロリじゃない、ショタなんだ。
 超のワタルはロリすぎるのがつらいです…失ったものは良き心じゃなくておもしろカッコイイ画です!!それ以上に許せないのが先生のロリ化です。かわいい先生とかイヤああああああ。そして作画が酷い。粗い。線が太い。32話とか虎ワタ的にうまーな話なのに画が酷くて悲しい。ついでにまた記憶操作されてる虎王とかもうこの展開禁止。もっと強く自我を持てよ虎王。そりゃワタルと対立させたいのは分かりますけど(後々ドラマチック展開できるもんね)でも安易にそればっかりっていうのがなあ。普通にドナルカミファミリーとの対決で良かったと思うけどなー。普通に戦ってたってドードと虎は分かり合えるようになれそうだけどなー。ドードは何か憎めない。スズメは最後の最後までよく分からなかった…立ち位置が曖昧で感情移入しづらかったというか。クラマの代わりの位置にするならせめてクラマの妹設定にするとかさ。兄さんに頼まれたから付いてきてやってんだからね!みたいなさ。まあそうすると心星人設定は使えないけどその設定自体必要だったかな…(あっ)。聖樹とドルクの存在は今までのワタルになかったので超の象徴みたいな感じがしますね。それはそれでアリと思うけどキスシーンは蛇足。この2人は抱擁で感情を表わした方が2人らしい。ドナルカミファミリーでは意外とドランがお気に入り。
 超は画さえ良ければ、話も虎ワタの関係に頼らなければ「今までにないワタル」として確立できたのでは。ただ、時系列的に考えると、1→2→3(ラジオドラマ)(4は単発なので割愛)→超→終わりなき→虎伝…なのに、超で聖龍妃さまがお隠れになるし翔ちゃんと虎は分かれてしまうので他シリーズと結びつけられなくて困っております。終わりなきで聖龍妃さま生きてるし。超はパラレルと言ってしまえば簡単だけどそれも何となく寂しいので、ここはひとつ超と終わりなきの間に聖龍妃さまを蘇えらせることができる薬(?)を求めて旅に出る新シリーズを作ってしまえばいいと思います。井内監督ガンバ!(言うだけタダ)

 監督の本気を見たといえば「終わりなき時の物語」(OVA)ですよ。魔神が封じられて出られない設定です。ワタルが生身で戦います。救世主の証である装備が破壊されます。斬ったら血が出ます。若干薄暗いです。しかし最高に萌えます。公式にこんなの作られたら二次創作する意味無いわ。ほんとワタルは公式(てゆうか井内監督)が最大手だよ。監督、虎王好きすぎ。知ってた。監督の描く虎はイケメンなので虎ワタが美味い。
 2あたりからきゃっきゃしてる虎ワタだったけど「終わりなき」はもうワタルが虎王虎王呼びすぎです。ワタルくん自重して。まあ「3」「虎伝」からすでにあれだったけど。虎王も虎王で、ワタル海火子に再会しても「ワタル会いたかったぞ!(ぎゅ)」ってあんた。そこにもう一人いますけど。目に入らないですかそうですか。しかしそんなことも星界山を旅している間に既に慣れっこかもしれないと思うとますます不憫なヒコちゃんですが、クラマととっても良い感じ(怪我をしたクラマを労わったり、クラマが怪我をして動けないので自分の剣を海火子に手渡したり)なのでいいよネ☆ くっそ狙われていると分かってるのに!のに!萌えるわ!
 で、やっぱりラストですよね。乱れ髪のワタルがかっこよすぎて死ねるレベル。使い物にならなくなってしまった装備を黙って取り外して「僕は自分のことを救世主だなんて思ったことはない」って言葉からうわああああって鳥肌。あんた1で散々救世主や言うてたやないかいとか突っ込んじゃだめ。ワタルも旅を経て老成したのよ…。どうして殺しあわなくてはならないのかと剣を手放した丸腰のワタルを躊躇いなく庇う虎王だけど、ワタルも虎王を守るため突き飛ばす。愛だね。嘘をついてまでワタルを先に逃がそうとする虎王。あの虎王がそんな知恵が働くとは。愛だね。(2度目)馬の鬣にワタルの手首を括り付けるところとか泣いたです。でも最後ちゃんと生きて帰ってきてワタルに会いにくるところが、しかも桜の木の下で再会とか。ここでお互い見つめるだけであえて名前を呼ばなかった演出がほんとおおおおおに素晴らしい。好き。この終わり方で良かった。

 キャラ語りもしようと思ってたのに長くなりすぎました…続きはまた後日。需要がなくてもわたしが楽しいので書くんだぜ。